はじめに
コピーライティングと聞いて、あなたは何を思い出しますか?
- テレビのCMですか?
- 電車の中吊り広告ですか?
- 雑誌の広告ですか?
例えば、JR東海の京都観光情報「そうだ 京都、行こう」。
これは、京都の素晴らしい景色を背景に雅な音楽に合わせて流れるCMです。
これを見たら、すぐに京都に行きたくなる衝動に駆られる人も多いと思います。
- そもそもコピーライティングとは、何でしょうか?
- 魅力的な文章、刺さる文章、なんだか楽しくなる文章でしょうか?
- それは、どんな考え方で作られているのでしょうか?
この記事では、コピーライティングの基礎を解説していきます。
これを知れば、読者の購買行動心理が理解でき、さらにこれを生かしてビジネスに使うことも可能です。
1. コピーライティングとは
コピーライティングとは、一言でいうと、商品やサービスの「本当の価値」を届ける文章の技術です。
この魅力的な文章は、365日24時間、人がいなくても営業をしてくれます。
人々に興味・関心を惹きつけ、行動し、購買に結び付けることができます。
コピーライティングは、購買行動心理学に基づいた科学的なスキルで誰がやっても同じ結果になる再現性がある技術です。
2. コピーライティングの考え方
コピーライティングには、乗り越えなければならない3つの壁があります。
それは、
- 「読まない」
- 「信じない」
- 「行動しない」
という壁です。
例えば、「これを使うだけで、楽に短期間で痩せられる」という広告を見たら、どう思いますか?
「楽に短期間で痩せられる」というフレーズに興味を持ち、読んでしまうかもしれません。
しかし、次の壁「信じない」の壁を超えることができるでしょうか?
「読まない」壁とは、あなたが書く文章には読者は興味を持たないことを意味します。
そのために読者を惹きつけるものを用意する必要があります。
その解決策が、ターゲットを意識するということです。
「ターゲットを意識する」とは、一人の特定の読者に向けて書くということ。
一人に刺さらない文章は、誰にも刺さらないことを意味します。
「信じない」壁とは、あなたが書く文章を読者が疑うということです。
先ほどの「楽に短期間で痩せる」という例は、ほとんどの人が信じないのではないでしょうか?
この壁を超えるために信頼性の高い情報を示したり、客観的データを使用したりする必要があります。
「行動しない」壁とは、先ほどの2つの壁を越えたとしても、読者は容易に行動してくれません。
そのために簡単な最初のステップを用意します。
例えば、メルマガやゲームの無料登録だったら読者にあまり負担になりませんので、行動してくれる可能性が高まります。
コピーライティングとは、国語力の高い文章技術ではありません。
小説家のような言語の美しさや文体の多様性、芸術的な描写も必要ありません。
上手な文章より、むしろ感情を動かす「伝わる文章」が必要です。
それゆえ、多少の違和感があったとしても成立する場合もあるでしょう。
なぜなら、欲しいのは「結果」であり、「結果」が良ければ、良いコピーライティングと言えるからです。
「3つの壁」を乗り越え、国語力の高い文章力ではなく、感情を動かす「伝わる文章」を書くことをコピーライティングには強く求められます。
3. 2種類のコピーライティング
コピーライティングには2種類、
- 「イメージコピー」
- 「セールスコピー」
があります。
イメージコピーとは、企業や商品、サービスのブランディングを目的としたコピーです。
例えば、「お、ねだん以上、ニトリ」「お口の恋人 ロッテ」など、なんだかいい感じの言葉や印象に残りやすいシンプルな言葉を使っているのが特徴です。
イメージコピーは予算がある大企業向けと言えます。
それに対して、セールスコピーとは、Web広告やセールスページなどで1件でも多くの反応を得ることを目的としたコピーです。
セールスページでは、1件でも多くの成約を得ることが求められます。
そのために、登録や申込、資料請求など読者に取って欲しいアクションが必要です。
セールスコピーは「行動を促す言葉」で、個人でやっているビジネスパーソンや中小企業向けと言えます。
本記事では、主にセールスコピーを解説しています。
4. コピーライティングの成功事例
ここでは、
- 書籍の帯のコピーでミリオンセラーになった「思考の整理学」
- 伝説のコピーライター「ジョン・ケープルズ」が作った「ピアノコピー」
を紹介いたします。
はじめに「思考の整理学」の事例を紹介します。
あなたも書店で「東大・京大で1番読まれた本」というコピーの書かれた帯の書籍「思考の整理学」を見たことがあるのではないでしょうか?
実は、私は先ほどの3つの壁を突破して、この書籍を購入しました。
この書籍は、出版から20年間で17万部を売上、そのあとコピーライティングの技術を使って、一気にミリオンセラーになりました。
ビジネス書は5万、10万部を超えるとベストセラーと言われるものなので、そもそも売れる書籍でした。
その実力がある書籍の帯に、このコピーを付けただけで、これほどの影響力を与えるという成功事例です。
この事例でもわかるように、コピーだけの力でなく、実力があるモノというのが前提条件になります。
つぎに「ピアノコピー」の事例を紹介いたします。
「私がピアノの前に座るとみんなが笑った。でも弾き始めると・・・」
このコピーは1925年ごろに音楽学校の通信講座として打ち出されたコピーで、結果、爆発的な売上を記録しました。
「こんな大昔のコピー知らないよ」という方もいると思いますが、このコピーのパロディをWeb広告やYouTube等で見たり、聞いたりした人もいるのではないでしょうか?
「私が○○を始めるとみんなが笑った。でも○○し始めると・・・」
このコピーは、再現性が高い技術なので、あなたも使ってみてはいかがでしょうか?
まとめ
この記事では、コピーライティングの意味と、それを使った効果について解説してきました。
コピーライティングとは、商品やサービスの「本当の価値」を届ける再現性のある文章の技術です。
3つの壁
- 「読まない」
- 「信じない」
- 「行動しない」
を突破した先にある、感情を動かす「伝わる文章」が求められます。
ここでの解説は、まだ入り口に過ぎません。
是非、あなたもコピーライティングの世界に入り、この技術を使って本当に良い商品やサービスを世界に広めましょう!
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